第19話「抵当権抹消」
2025年05月23日
スガヤのコラム ~札幌不動産売却の疑問点~ 第19話「抵当権抹消」
こんにちは、センチュリー21 TRAD 札幌店の菅谷(スガヤ)です。
今回は、「抵当権抹消」について、ご紹介いたします。
※実際の手順や必要書類、費用等については個別具体的な検討が必要です。以下は一般的なお話としてご参考までご覧いただけますと幸いです。
相談者:
所有している不動産を売却したいのですが、まだ銀行からの借入が残っています。
このような不動産でも売却は可能でしょうか?
専門家:
はい、問題ありません。現在ローンを返済中でも、不動産の売却は可能です。
相談者:
そうなんですね。
その場合、現在支払っているローンはどのように返済していくのでしょうか?
専門家:
その場合、お持ちの不動産には銀行の「抵当権」が設定されていますので、ローンを返済して抵当権を抹消する必要があります。
売却で得た資金を使って返済する方法と、ご自身の資金で繰上返済する方法のどちらでも対応可能です。
相談者:
基本的なことですが、「抵当権」とは何ですか?
不動産を購入するときに銀行から融資は受けたのですが…。
専門家:
銀行は融資を行う際、対象の不動産に「担保」として抵当権を設定します。
もし借入者がローンを返済できなくなった場合、銀行はその不動産を競売にかけて売却し、貸したお金を回収するためです。
抵当権が設定されることで、銀行は他の債権者に優先して債権を回収できるようになります。
このような権利を「抵当権」と言います。
相談者:
確かに、融資を受けた時に自分の不動産に抵当権が設定されていて、登記簿に銀行の名前が載っていたのを覚えています。
専門家:
そうですね。ほとんどの金融機関は、融資の条件として抵当権の設定を求めます。
相談者:
ということは、この抵当権を外さないと売却できないのですね?
専門家:
はい、その通りです。
抵当権が付いたままの物件は、基本的に買い手が付きません。
ですので、売買契約を締結する前に、または引き渡しのタイミングで、抵当権を抹消する必要があります。
また、買主が購入時にローンを組む場合も、前所有者の抵当権が残っていると金融機関は融資を行いません。
相談者:
抵当権はどうやって外す(抹消する)のでしょうか?
専門家:
ローンの残債を一括で返済(繰上返済)すると、銀行は抵当権を抹消するための書類を発行してくれます。
実際の登記上の抹消手続きは、司法書士に依頼するのが一般的です。
初めての方にとっては分かりにくい手続きなので、専門家にお任せすることをおすすめします。
相談者:
わかりました。
私のような素人は、やはり司法書士にお願いした方が安心ですね。
抵当権を抹消する際に必要な書類はありますか?
専門家:
はい、必要な書類は主に以下の5点です:
① 登記済証または登記識別情報
② 登記原因証明情報(ローン完済を証明する書類)
③ 委任状(司法書士へ依頼する際に必要)
④ 抵当権抹消登記申請書
⑤ 登記事項証明書
これらの書類は、銀行や法務局で取得可能です。
また、不動産会社の担当者がいる場合は、サポートしてくれることが多いので、ぜひ相談してみてください。
ちなみに、抵当権の抹消にはどれくらいの費用がかかりますか?
専門家:
印紙代や司法書士への報酬を含めて、一般的には15,000円から20,000円程度が相場です。
相談者:
抵当権抹消の手続きは自分で行うこともできますか?
専門家:
はい、ご自身で行うことも可能です。
ただし、不動産売買に伴う抵当権抹消の場合、買主側の登記とも関係してくるため、安全かつスムーズな取引のためには、できるだけプロの司法書士に依頼されることをおすすめします。
(参照)
法務局 抵当権の抹消の登記の申請に必要な書類とその入手先等
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/content/001392662.pdf
不動産についてのご相談がございましたら、ぜひ『センチュリー21 TRAD 札幌店』へ!
※今回のイラストはChatGPTで生成しております。