第28話「ペット飼育」
2025年10月03日
こんにちは、センチュリー21 TRAD 札幌店の菅谷(スガヤ)です。
今回は、「ペット飼育」についてのコラムです。
ご自身の不動産(分譲マンションや一戸建て等)を賃貸に出す場合、諸々の諸条件を検討する必要がありますが、そのなかでよく問題になるのが「ペット飼育可否」。
例えば、このような選択肢がございます。
(種別)
・大型犬飼育可
・小型犬のみ飼育可
・猫飼育可
(匹数)
・犬・猫・複数頭飼育可
・犬・猫・合わせて2匹まで飼育可
・1匹のみ飼育可
この組み合わせで一番多いのは、「小型犬のみ飼育可」かつ「1匹のみ飼育可」でしょう。
猫飼育は貸主が嫌がって許可しないことが多いです。
あんなにかわいいのに、なぜ嫌われてしまうのでしょう?
賃貸(特に分譲マンション)で「猫1匹」を許可する際に、小型犬1匹と比べて特に考慮すべき猫特有のリスクを整理します。
法的助言や最終判断が必要な場合は専門家に確認してください(これは一般論です)。
■ 傷・引っかき(爪による損傷)
フローリング、襖、壁紙、ソファ、カーテン、内装木部などに対するひっかき傷が発生しやすい。
爪研ぎ行為により局所的な繊維や塗装の損耗が生じる。
■ 糞尿(トイレ問題)およびマーキング
トイレは原則室内の砂トイレで済むが、粗相やトイレのしつけ不足でクロスや床に尿染み、臭気が残るリスクがある。
オスの未去勢猫はスプレー(マーキング)により壁や家具に尿スプレーすることがある(特に屋内のみ飼育でストレスが高い場合)。
■ 毛とアレルゲンの蓄積(清掃・原状回復負担)
猫の毛は家具・換気口・エアコン内部・カーペット等に入り込みやすく、除去が犬と異なる大変さがある。
アレルギー性残留物(ダニや猫アレルゲン)も問題になりやすい。
■ 夜間の活動・鳴き声(騒音)
猫は夜行性で、夜間に走り回る音や鳴き声が上下階へ伝わることがある。
犬に比べ鳴き方は違うが、物音や引っ掻き音が近接住戸に不満を招く場合がある。
■ 室内での家具損傷(登る・飛び乗る習性)
高所に登って家具の配置や照明器具、ブラインドなどを破損するリスク。
観葉植物を食べる場合の植物損傷や土の散乱もある。
■ 外出・脱走リスク(ベランダ・共用部)
ベランダからの脱走、落下や迷子のリスク。
ベランダ柵の柵間隔や網の設置、窓や網戸の対策が必要。
■ 共用部への影響(抜け毛・匂い・ペットの移動)
キャリーでの共用部移動、共用廊下での抜け毛や糞尿の放置はトラブルに。
ペットの移動時のルール化が必要。
■ 感染症・衛生リスク
ノミ・ダニ、寄生虫、猫特有の疾患(例:トキソプラズマなど)は稀に問題になる。
適切な予防接種や駆虫の確認が望ましいが、過度の義務化は慎重に。
■ 猫の寿命と長期管理
猫は長生きしやすく、長期入居する可能性が高いため、長期的な建物影響を想定しておく(匂い残留、床材傷み等)。
■ 法令・管理規約上の規定
管理組合の規約でペット可否や種類制限がある場合がある。
猫を許可する前に管理規約や自治体ルールを確認する必要あり(確認は管理組合へ)。
■ 契約条項や覚書に盛り込むべき項目(例)
許可されるペットの種類・頭数(猫1匹に限定)
大きさや年齢制限(必要であれば)
登録(写真・ワクチン証明・去勢証明など)の有無(義務化は慎重)
原状回復の範囲と費用負担
共用部利用ルール(キャリー、抱きかかえ、ベランダ使用禁止等)
騒音・悪臭等クレームが発生した場合の改善義務および最悪時の飼育解除(退去)条項
保証人や敷金の上乗せ(適法性に注意して)
注意事項(必ず記載)
※弊社には、ペット飼育の際に交わす覚書のひな型がございます。
貸す前にきちんと猫特有のリスクを理解して、貸主・借主・ペットがみな安心できる賃貸借契約にしましょう。
不動産についてのご相談がございましたら、ぜひ『センチュリー21 TRAD 札幌店』へ!
※今回のイラストはChatGPTで生成しております。
