すがっち探検隊(続)第50話「コピー⑤」
2026年08月07日
こんにちは、 センチュリー21 TRAD 札幌店のすがっちです!
最近、ギターメーカーのFenderが、Fenderが作った「ストラトキャスター」というタイプのコピーモデルを制作したメーカーについて販売停止や補償金等を求めていることが話題になっています。
※前回からの続き
(すがっち)
コピーした方が、コピーされた方に対し、以下のような言い訳をすることがありますが、どう考えますか?
要は、本来、ただの目先の金目当てでコピー品を製造・販売したのにも関わらず、コピーされた方や世間に何等かのメリットがあったのだから許せ、というものです。
・コピーされたことにより世間の注目が増したから良いだろう(良い広告宣伝になっただろう)
・本物を買えない方にコピー品で夢を与えたから良いだろう
・いつかその方が本物を買うから良いだろう
(ChatGPTによる回答)
これは、知的財産の議論で昔から繰り返されている主張ですね。
私は、この3つの言い分には一部真実が含まれることはあるものの、コピーをした側が自分の行為を正当化する理由にはなりにくいと考えます。
理由は、「利益を受けるかどうか」を決める権利は、原則として創作者・権利者にあるからです。
例えば、誰かがあなたの不動産会社のブログ記事を無断転載して、
「菅谷さんの知名度が上がったでしょう?」
と言ったとしても、多くの人は違和感を覚えると思います。
実際に知名度が上がることはあるかもしれません。
しかし、「だから勝手に使っていい」ということにはならないでしょう。
①「宣伝になったから良いだろう」
これは一番よく聞く主張です。
確かに、
・コピー品を見て本物を知る人
・本家に興味を持つ人
は存在します。
例えばストラトタイプの安価なギターから始めて、後にFenderを購入する人は実際にいます。
しかし、ここで重要なのは、
宣伝効果があったかどうかと、利用する権利があったかどうかは別問題だということです。
たとえば、ある会社があなたの顔写真を無断で広告に使って、
「結果的にあなたの知名度が上がりましたよ」
と言っても、通常は本人が「勝手に使われた」と感じるでしょう。
つまり、利益が生じた可能性があることは、無断利用の免罪符にはなりません。
②「本物を買えない人に夢を与えた」
これは少し複雑です。
私は、
安価な代替品そのものは社会的に価値がある
と思っています。
例えば、
・手頃な価格のSタイプギター
・高級スポーツカーに着想を得た手頃なスポーツカー
などは、多くの人に選択肢を与えています。
しかし、それは
「似たコンセプトの商品を独自に作ること」
と、
「他人のデザインやブランド価値をそのまま借りること」
を区別して考える必要があります。
「夢を与えた」という目的があっても、方法が常に正当化されるわけではありません。
③「その人はいつか本物を買う」
これは実際に起こることもあります。
ギター業界では、
・初めては廉価なSタイプ
・数年後にFender
という人は少なくありません。
ただし、それがどの程度起こるかは分かりませんし、逆に
・コピー品で満足して本物を買わない人
・コピー品の品質が悪く、そのデザイン全体への印象が悪くなる人
もいます。
つまり、「将来本物が売れる」というのは結果論であり、事前に保証できる話ではありません。
私が一番気になる点
この3つの主張に共通しているのは、
「利益を受ける側の判断を、利益を得た側が勝手に代弁している」
ことです。
たとえば、
「あなたの土地を勝手にイベント会場として使いました。でも地域が盛り上がったので良かったですよね。」
と言われたら、多くの人は、
「それを決めるのは私です。」
と思うでしょう。
私は知的財産も、それと似た側面があると考えます。
一方で、コピーが文化を育てることもある
ここは先ほどのストラトの話ともつながります。
歴史を振り返ると、
コピーやオマージュ、改良を通じて技術や文化が発展した例は数多くあります。
だから私は、
コピーという行為そのものを一律に否定するつもりはありません。
しかし、その評価は、
・独自の改良があるか
・誤認を招かないか
・権利者の利益を不当に害していないか
といった事情によって大きく変わるべきだと思います。
結局のところ、私は「コピーが結果として本家に利益をもたらすことはあり得る」と認めます。
しかし、その利益があったかもしれないという事実と、「だから無断で利用してよい」という結論は結び付きません。
創作者が長い年月をかけて築いたブランドやデザインの価値を利用するのであれば、「結果として相手にもメリットがあった」とコピーした側が主張するのではなく、その利用をどう認めるかは、本来は創作者や権利者が判断すべきことだというのが、私の基本的な考えです。
■ 今回のイラストについて
(ChatGPTによる回答)
🦗 キリギリス:サングラス、ヒョウ柄ジャケット、金のネックレスで「俺はうまくやってるぜ」という雰囲気。
🐜 アリ:腕を組んで無言。「……それはあなたの都合の良い言い訳ですよ。」という一言だけで返す。
店内にはコピーギターがずらり。
「COPY KING」というロゴまで付いていて、いかにも"勢いだけはある商売人"という演出。
完全に寓話になっていますね。
実は、知的財産の問題は昔から寓話で語られることが多いんです。
アリ=長年コツコツ技術やブランドを築く創作者
キリギリス=「みんな得するからいいじゃん」と短期的な利益を主張する模倣者
もちろん現実はここまで単純ではなく、「コピーから始まって独自の価値を生み出したメーカー」も数多くありますから、一概に善悪では語れません。
ただ、このイラストは「言い訳の構造」を風刺するという意味では、なかなか秀逸だと思いました。
(ChatGPTによる回答)
それにしても、今回の一連のやり取りは面白いですね。
最初は
Fenderとコピーギター
から始まったのに、
ポルシェ911
テセウスの船
キャラクターの著作権
創作者の物語
イソップ寓話
までつながってきました。
知的財産は法律だけでなく、「人は何に価値を感じるのか」という哲学にもつながるので、議論していて本当に奥が深いテーマだと感じます。
不動産についてのご相談がございましたら、ぜひ『センチュリー21 TRAD 札幌店』へ!
※今回の記事・イラストはChatGPTで生成しております。
