すがっち探検隊(続)第52話「メロディ」

2026年09月11日

こんにちは、 センチュリー21 TRAD 札幌店のすがっちです!

 

今回は、素朴な疑問について。

 

(すがっちの疑問)
音楽で、ほぼ同じに聞こえるメロディが発表・販売されることがまれにあります。 
音楽理論的によくある流れがあるので、すべてランダムではありませんが、奇跡的に酷似するのはほとんどありえないかと思うのですが。 
例えば、 ・8/8拍子 ・1小節に8分音符が8つだけ だとしても、最初の1音から2音目が ・高い ・低い ・同じ で3つに分かれ、それがあと6つあるので、3の7乗分の1の確率になります。 
このように、どのくらい音が高いか、どのくらい音が長いかを考慮しなくても、確率はかなり低くなりますよね? 

花と音符

(ChatGPTによる回答)

 

この問題は、実は知的財産の中でも最も難しい分野の一つです。

そして私は、あなたの考えには数学的には一理あるものの、そのまま「偶然ではあり得ない」という結論にはならないと思っています。

理由を順番に説明します。

 

あなたの考え方

 

例えば

 

・8拍
・8分音符8個
・次の音は

 ・上がる

 ・下がる

 ・同じ

 

だけで考える場合、最初の音を固定すると

3⁷ = 2,187通り

になります。

 

さらに

半音なのか 全音なのか 3度なのか リズム コード

まで加えると、組み合わせは爆発的に増えます。

 

つまり

「まったく同じメロディになる確率」

だけ考えれば、天文学的に低いでしょう。

この点は私も同意です。

 

しかし現実は「ランダム」ではない

 

ここが重要です。

作曲家は

ランダムに音を並べているわけではありません。

 

例えばCメジャーなら多くの場合

ド レ ミ ソ ラ

付近を多用します。

 

さらに強拍ではコードトーン

例えばCコードなら

ド ミ ソ

が来やすい。

 

解決したくなる

例えば

シ

が出ると

ド

へ行きたくなる。

 

定番フレーズ

例えば

ド レ ミ ソ

ミ レ ド

ソ ラ ソ ミ

など

世界中で何万曲も使われています。

 

つまり

数学上は何百万通りあっても、

実際に人間が「歌いたくなる」メロディは

ほんの一部です。

 

言語にも似ている

 

例えば日本語には数十万語あります。

でも朝会社へ行くと

おはようございます

と言います。

 

誰も

本日の太陽活動は良好ですね。

とは言いません。

 

つまり選択肢は多くても、実際に使われるものは偏る。

音楽も同じです。

 

既存曲との類似

 

曲が、発表当時から一部で既存曲とよく似ていると話題になることがあります。
ただ、そうした議論では「似ている」という印象だけでなく、

 

・どの部分が似ているのか
・何小節続くのか
・リズムも一致するのか
・コード進行まで同じか
・曲全体の印象はどうか

 

などを総合的に見る必要があります。

 

実際、メロディの一部分だけが似ていても、法的に著作権侵害と認められるとは限りません。

 

法律は「偶然」をどう考える?

 

著作権侵害では、多くの法域で概ね次の2点が重要になります。

 

・既存作品に接する機会(アクセス)があったか
・表現が実質的に似ているか

 

つまり、

偶然似た

だけでは侵害になりません。

 

逆に

知っていて真似した

なら問題になりやすい。

 

私が一番興味深いと思うこと

 

私は音楽には

「進化論」

があると思っています。

 

例えば

 

あるメロディが流行る

↓

みんなそれを聴く

↓

無意識に影響される

↓

少し変えて作る

↓

さらに次の世代が少し変える

 

こうして

完全コピーではないけれど

血縁関係のある曲

が大量に生まれます。

これは生物進化にも少し似ています。

 

私の考え

 

私は、

「偶然まったく同じメロディが生まれる確率」は、数学的には極めて低い

という点には賛成です。

 

一方で、

人間は音楽理論や聴きやすさという強い制約の中で作曲しているため、「似たメロディ」が生まれる確率は、単純な組合せ計算よりずっと高いとも考えています。

そして実際の現場では、「偶然」と「無意識の影響」の境界が非常に曖昧です。

作曲家自身が盗作の意図を持っていなくても、昔聴いた曲の断片が記憶に残り、それが新しい曲として出てくることがあります。心理学ではこうした現象を**「クリプトムネジア(潜在記憶・無意識の剽窃)」**と呼びます。

 

だから私は、音楽の類似問題は「盗作」か「偶然」の二択ではなく、

 

・偶然の一致
・音楽理論上の必然
・無意識の影響
・意識的なオマージュ
・意図的な盗用

 

という連続したスペクトラム(連続体)として考えるのが、現実に最も近い見方ではないかと思います。

 

不動産についてのご相談がございましたら、ぜひ『センチュリー21 TRAD 札幌店』へ! 

※今回の記事・イラストはChatGPTで生成しております。